【参加申し込み終了いたしました】第2回PV特別セミナー・懇親会を開催いたします。

太陽光発電は、FITの影響もあり急速に普及。そして設置した太陽光発電システムを長期的、かつ健全に動作させ続けることが収益にとってもカーボンニュートラル実現にとっても重要なこと。その太陽光発電の出力は、気象条件や周辺環境、劣化&故障、汚れなどにより大きく影響を受けるため、システムの健全化はもはや欠かせないものとなっています。

なかでもいま、O&Mの必須事項として大きく注目を集める『太陽光パネル洗浄』に関して、 ①事前診断  ②確かな技術による事故のない洗浄  ③事後診断 の3点をフォーカスし、関連企業・団体にて協議し、パネル洗浄の有効性を向上させることと目的とした「一般社団法人 太陽光パネル洗浄協議会」が2024年11月に発足しました。

そして本年の11/28(金)に東京都内(浜松町)で同協議会の発足1周年を記念したPV特別セミナーと懇親会を開催することが決定。本催しでは、同協議会より1年間の活動報告ならびに、豪華登壇陣による、O&Mやパネル洗浄に特化したPV特別セミナーが特に注目。
※詳細情報は随時更新予定

セミナー後は懇親会も開催され、国内の太陽光パネル洗浄のトップランナーをはじめ、O&M関係者、事業者なども多数参加予定。ぜひ今回を機に、パネル洗浄やO&Mに興味のある方は、ご参加ならびに協議会入会申込みも検討してみてはいかがだろうか?


イベント情報解禁!豪華登壇者による PV特別セミナー&業界交流ができる懇親会を開催


開催日時

2025年11月28日(金)17:00〜18:45 懇親会 18:45~
※受付は16:30開始予定
※受付時間ならびに開催時間は前後する可能性もございます

会期内容

一般社団法人 太陽光パネル洗浄協議会
PV特別セミナー&懇親会

会場

ベイサイドホテル アジュール竹芝
〒105-0022 東京都港区海岸1-11-2
※JR各線「浜松町駅」より徒歩7分、地下鉄各線「大門駅」徒歩8分、
ゆりかもめ「竹芝駅」徒歩1分

参加対象

発電事業者、O&M関連企業、EPC関連企業、メーカー各社、既会員様 など
限定100名様
※多数の応募が予想されますので定員を超過した場合、本セミナー&懇親会のご参加は抽選制とさせていただく場合がございます。
※その他、定員を超過した場合、主催者が適当でない(技術方針及び技術を活用)の申込者様との判断した場合などは、入会、並びに、セミナー・懇親会へのご参加をお断りさせていただく場合がございます。
※上記にてお断りさせていただいた場合、判断理由又は内容などにつきましては一切のご回答を致しかねます事を予めご了承願います。
※応募多数の場合はセミナー&懇親会へは、初参加の方を優先にさせていただく可能性もございますので、予めご了承ください。

<参加申し込み後のご案内について>
お申し込み受付後、随時、事務局よりメールにてご連絡させていただきます。

参加費

無料

イベント主催

● 主催
一般社団法人 太陽光パネル洗浄協議会
● 企画/運営
ソーラージャーナル編集部

参加方法

協議会専用HPよりエントリー記入をお願いいたします。
※11月7日(金)18時00分で参加募集は締め切らせていただきます。

お問い合わせ

一般社団法人太陽光パネル洗浄協議会【国立大学法人 宮崎大学(GX研究センター内)】
TEL:0985-72-8805
E-mail:info@spcc-n.or.jp



登壇予定者 ※順不同

国立大学法人 宮崎大学
GX研究センター センター長
工学研究教育部 副学部長
電気電子工学プログラム
西岡 賢祐 教授・博士(工学)
一般社団法人 太陽光パネル洗浄協議会 代表理事


株式会社資源総合システム
首席研究員
貝塚 泉 氏


株式会社CO2OS
代表取締役社長
小林 直子氏


一般財団法人 九州電気保安協会
DX・新事業推進部 部長
麻生 和宏 氏


サンテックパワージャパン株式会社
O&M技術グループ 部長
小牧 亮太 氏


参加お申し込みに関して

本イベントは事前参加登録制です。
※応募多数の場合はセミナー&懇親会へは、初参加の方を優先にさせていただく可能性もございますので、予めご了承ください。

<個人情報の取り扱いについて>

ご提供いただきました個人情報は、株式会社アクセスインターナショナル(以下「弊社」)ならびに主催企業によって運用いたします。弊社・主催企業のいずれにおきましても、弊社の『個人情報保護方針』に基づいて厳重に管理し、本セミナーの遂行、および弊社・主催企業からの関連無料研修・セミナーなどのご案内を目的として利用します。なお、ご本人の同意がある場合、または法令に基づく場合を除き、上記以外の第三者へと個人情報を開示・提供することはございません。詳細な個人情報の取扱いについては、弊社の『個人情報保護方針』をご確認ください。
参加お申込みにつきましては、以上の内容をご理解いただき、同意されたものとさせていただきますので、予めご了承下さいませ。
 
 




【パネル洗浄は投資】WWBが語る市場拡大と協議会への期待

WWB株式会社 取締役 SI本部長 田中 孝佳氏

「パネル洗浄による発電量の改善は、新設に匹敵する価値を持つ」。太陽光発電事業をトータルにサポートし、豊富な自社保有設備を運営するWWB株式会社は、太陽光パネル洗浄協議会による基準づくりと、洗浄による価値創出に期待を寄せる。協議会とともに描く、次の一手に迫った。

太陽光発電所の企画からEPC、O&M、事業後のリユース・リサイクルまで、発電事業をワンストップで手掛けるWWB株式会社。2030年までに保有発電容量1GWを目指す同社にとって、パネル洗浄の重要性は高まるばかりだ。同社は、パネル洗浄の課題と意義をどのように捉えているのか。そして、この先、パネル洗浄市場にどうアプローチしようとしているのか。同社取締役 SI本部長の田中孝佳氏に聞いた。

費用対効果の明確化に向けて協議会による基準づくりに共感

当社では発電所の売買も行っておりますが、発電所の売却にあたっては、やはり第一印象が価格に影響を及ぼします。住宅の売買と同じで、汚れた状態よりもきれいな状態の方が評価されますので、汚れが目立つ案件については、お客様の現地案内に先立って洗浄や除草等の対応をするケースもあります。今後、中古発電所の取引が増加していくなか、そういったニーズが高まっていくと考えられます。

自社で保有している発電所については、発電量の回復を目的とした洗浄も行ってきました。しかし、他社に向けてのO&Mサービスとして、洗浄をメニューに加えてはいませんでした。とはいえ、お客様からの問い合わせは増えてきており、今後は積極的に洗浄の提案もしていきたいと考えています。

お客様の中には、FIT制度が始まった当初に分譲された発電所を保有している方も多くいらっしゃいます。そうしたお客様からは、「発電量が落ちた」という声を聞くことが増えてきました。設置から10年が経過すると、性能的な劣化に加えて、点検時に確認するとモジュールがかなり汚れているケースも少なくありません。

これまで洗浄に大きな力を注いでこなかった背景には、費用対効果を正確に算定することの難しさがありました。もちろんWWBとしても、自社で運営・管理する発電所のデータを基に費用対効果を試算してきましたが、1社で集められるデータには限界があったのも事実です。

太陽光パネル洗浄協議会は、その“使命”の冒頭に「洗浄の費用対効果を明確にする洗浄前および洗浄後の診断手法の開発」を掲げています。まさに、これこそが我々の求めていたものだと言っても過言ではないでしょう。洗浄の重要性を客観的なデータで示し、費用対効果の算定手法や評価基準を整備し、業界の道標になってくれることを期待しています。実際には、汚れの状況は発電所によってまちまちであり、統一的な基準をつくることは容易ではないと思いますが、だからこそ個社の限界を超えた協議会の役割は極めて重要です。

費用対効果が明確になれば、お客様も洗浄を“投資”として認識してくれることになるでしょう。必要な洗浄の種類と頻度、売電収入のアップ率とコストが前もって分かれば、洗浄がより普及していくことは間違いありません。当社の営業活動においても、そうした情報は大いに役立ちます。「これだけの投資で、これだけの効果が見込めます」と明確に示せるようになれば、積極的な営業展開も可能になります。

FIT制度が始まった当初、太陽光発電はメンテナンスフリーと言われていましたが、その時期に建設された発電所もすでに10年以上が経過しています。こうした発電所こそ、いま洗浄の必要性が顕在化しているところです。

また、40円で運営している高単価FIT案件と、14円で運営している低単価FIT案件では、洗浄によって増加する売電収入も大きく異なります。ですから当社としては、まずは洗浄の効果が大きくでる古い高単価FIT案件にアプローチをかけ、洗浄の市場規模を拡げていきながら、コスト低減を図っていきたいと考えています。

現状では、洗浄業者の数も少なく、薬剤や人件費の高騰も課題です。しかし、普及が進み機械の改良などが進めば、価格面でのメリットも、より大きく出せるようになるでしょう。太陽光パネル洗浄協議会には、洗浄の重要性を前面に打ち出していただき、業界全体で洗浄を当たり前の取り組みとする流れをつくっていただければと思っています。

パネル洗浄による価値創出新設に匹敵する脱炭素効果も

現状、設置から10年ほど経って一度も洗浄を行っていない発電所が、日本各地に数多く存在します。そうした発電所で効果を実証することができれば、日本全体にとっても大きな価値を生み出せます。洗浄によって発電量を3〜5%改善するだけで、再生可能エネルギーを新たに3〜5%増やすのと同じインパクトをもたらすことができるからです。

モジュールの性能は年々低下していきますが、洗浄を行うことでその下がり方を緩やかにしたり、発電量を回復させることができます。その意味で、洗浄はリパワリングの一手法であると言っても良いでしょう。新規に発電所を建設する場合、大規模な案件では森林伐採や造成を伴うことが多く、社会的にもネガティブな見られ方をされがちです。しかし洗浄であれば、環境に負荷を与えることなく、発電量を増やすことができるのです。

洗浄による発電量の改善は、新しい発電所を建てるのと同等の効果を持つ場合もあります。これは事業者にとってのメリットであるだけでなく、国全体の再エネ発電量を増やすという観点からも非常に有意義な取り組みだと思っています。

第7次エネルギー基本計画では、発電電力量に占める太陽光発電の比率を、現状の2~3倍に伸ばすことが掲げられています。これを本当の意味で成し遂げるためには、発電設備を新設するだけでなく、これまでに設置された設備の発電量を維持・向上させていくことも極めて重要です。そしてパネル洗浄が、そのために欠かせないものであることは間違いありません。

洗浄市場は、まだまだ発展途上にあります。だからこそ、業界全体で、この市場を正しく盛り上げていくことが大切だと考えています。そこには、洗浄をベースにした新たなビジネスが立ち上がってくる可能性もあるでしょう。協議会の皆様とともに洗浄市場の成長を支え、脱炭素社会の実現に貢献していければ幸いです。

WWB株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー 16F
03-6433-2789
https://wwwb.jp/

【資産価値を高めるパネル洗浄】CO2OSが描く太陽光の未来

株式会社CO2OS 代表取締役社長 小林 直子氏

投資家や発電事業者にとって、太陽光パネルの汚れは、事業計画を揺るがしかねない重要なテーマだ。太陽光アセットマネジメントのフロントランナー・株式会社CO2OS は、これからのパネル洗浄をどう診ているのか。協議会の一員として、発電所の評価アップに挑む、同社の洗浄ビジョンとは?

太陽光発電所の評価・診断を祖業とし、O&Mやアセットマネジメントを大きな柱に事業展開を図る株式会社CO2OS。
その実績は、評価診断5.5GW以上、O&Mとして保安保守管理1GW以上、アセットマネジメントとして資産管理550億円以上を誇る(2025年9月現在)。同社は先ごろ、営業・技術・現場それぞれのメンバーからなる横断組織としてパネル洗浄チームを立ち上げた。洗浄への注力を強める同社代表取締役社長の小林直子氏に、資産価値向上に資する洗浄のあり方を聞いた。

費用対効果の高いパネル洗浄で発電所の資産価値を底上げする

──パネル洗浄への取り組み、その重要性とは?

O&Mにおいては、不具合の早期発見はもちろん、発電量の最大化を図っていくことが重要だと考えています。20年というFIT期間にとどまらず、その後も長期的に太陽光発電所を保有していこうというお客様が増えており、30年以上のスパンでの事業計画も珍しくなくなりました。そのため当社では、資産価値を長期にわたって維持していくことを大きなテーマとしてO&Mに取り組んでいます。

そうした観点からも、洗浄は非常に大切なポイントとなります。単にパネルの汚れを落とすだけではなく、発電量がしっかりと向上する洗浄でなければなりません。太陽光パネルは屋外に設置されているため、花粉や土埃、黄砂、鳥の糞など、さまざまな汚れにさらされる環境にあります。これらが堆積すると、発電量は数%から、設置環境によっては10%以上低下することもあります。こうした発電量の低下は、事業収益に直結する大きな問題です。

──汚れのリスクと、洗浄で重視すべきこと

発電量の低下だけでなく、汚れを放置すればホットスポットの発生や太陽光パネルの劣化の促進といった二次的リスクも高まります。そのため洗浄は、短期的な発電量の回復だけでなく、長期的な設備寿命や資産価値の維持、さらには感電・破損や火災などの未然防止にもつながる重要なメンテナンスだと考えています。
ただし、洗浄は、ただ洗えば良いというものではありません。設置環境によって汚れやすさや汚れにくさは異なり、架台の高さや角度なども影響します。したがって、事前診断を行い、どのような方法や頻度が適しているかを見極める必要があります。
そのうえで、費用対効果を検討し、実際に洗浄した結果を検証していくというサイクルが重要となってきます。正しい知識と技術を備えた専門性こそが、洗浄の費用対効果の最大化を確かなものにします。

──発電所の資産価値への影響は?

パネルに汚れが蓄積してしまうと、当然、事業計画にも影響が及んできます。通常、発電事業者は、予測発電量と一般的な劣化率を織り込んだ事業計画を立てています。投資家は、その計画を前提に資金を投じ、収益を見込んでいます。
ところが、汚れにより5%、10%と発電量低下が継続してしまうと、プロジェクトファイナンスの返済余力(DSCR)に影響し、投資リターンや配当減少につながります。パネルの汚れは、アセットマネジメントの観点からも見逃せない問題だと言うことができるでしょう。

太陽光パネル洗浄協議会とともに発電所の長期安定稼働をサポート

──太陽光パネル洗浄協議会への入会のきっかけは?

当社は、O&Mを事業の大きな柱の一つと位置付けており、多くの現場でパネルの汚れと洗浄効果に関するデータを集めてきました。一方で、業界全体としては「どの程度、発電量が向上するのか」「どのくらいの頻度で洗浄すれば良いのか」といったデータや基準が整備されておらず、統一的かつ専門的な知見が十分ではないという現状があります。そのため、投資家にとっても分かりづらい部分が多いのではないかと感じています。

太陽光パネル洗浄協議会の設立趣旨にある「洗浄の費用対効果を明確にし、汚れの度合いや種類を診断する手法を開発する」という考えには強い共感を覚えました。
事前診断を行わずにやみくもに洗うのではなく、予測を立てたうえで対応する、こうした姿勢は投資家にも理解されやすく、私たちの事前診断・実施・事後評価の考え方とも一致しています。

さらに、業界全体で共通の指針や正しい洗浄方法を広げていくことは、私たちO&M事業者にとっても、発電事業者にとっても非常に有意義なことだと考え、入会を決めました。

──太陽光パネル洗浄協議会に期待することは?

まず1つ目は、発電所の洗浄前後のデータを収集し、汚れの度合いや種類を正確に判断できる仕組みを整えていただくことです。現在、遠隔で診断できる方法も検討されており、コスト効率の高い診断手法が開発されていると伺っています。これをさらに推し進め、広く普及させるような活動に期待しています。

2つ目は、安全性の確保です。洗浄では水を使用するため、ガラスの損傷や感電事故といったリスクが伴います。そうしたリスクを防ぐための安全基準を整備し、どのO&M事業者も安全に作業できる環境をつくっていただければ、現場の安心感が高まると考えています。

3つ目は、最新技術の共有です。自動洗浄やロボットの活用など技術は日々進化しています。そうした最新技術の情報を会員間で共有し、現場で実際に利用できるようにしていただけると大変ありがたいと思っています。

──将来に向けて想うこと

太陽光発電はFIT制度によって大きく成長してきましたが、これからはFITに頼らず、市場統合を前提とした発電をしていくことが求められています。だからこそ、長期的かつ安定的に発電し続けることが、大きなテーマとなっています。

その実現には、O&Mの高度化が欠かせません。その中でも洗浄は、地味ではありますが、非常に重要な課題です。洗浄は一見コストに見えるかもしれませんが、実際には収益を向上させ、設備寿命を守るための投資です。適切な診断と効果的な洗浄を実施することで、発電量の低下を抑え、発電所の資産価値を高めることができるのです。

私たちは、データ分析や現場の知見を活かし、これからも発電所の価値を守るための提案を続けてまいります。そして太陽光パネル洗浄協議会の皆さまとともに、業界全体で知識や技術を高め、発電所の健全な運営と持続可能な未来づくりに貢献していきたいと考えています。


株式会社CO2OS
〒108-0023 東京都港区芝浦三丁目9番1号 芝浦ルネサイトタワー6階
03-5439-5242
https://www.co2o-s.com/